ワイのリハメモ

ワイ(理学療法士)が日々勉強した事をメモるリハビリブログ。 文献抄読、読書感想文が主体。最近は興味深いと思ったことをメモってます。

電解質が崩れると、不整脈が起きやすい。
と言うのは何となく聞き覚えがあるかもしれない。

低カリウム血症では、頻拍を生じ、ときに心室細動など致死性不整脈に繋がることもある。
何故そうなるのか。

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まずは心筋の興奮についてのおさらい。
心筋に限らず、細胞の活動電位は常に-70~90mVに保たれている。(静止膜電位)
ここにNa+が流入し、電位が+になるのが脱分極(興奮)。
その後K-が流入し、電位が-に戻るのが再分極(休息)である。

これを心電図に置き換えてみよう。
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Na+流入により脱分極(QRS)が生じ、
K-流入により再分極(T)が生じる。

しかし低カリウム血症ではどうだろう。
低カリウム血症は細胞外のK濃度が低い状態である。
脱分極のあと流入しようにも、K濃度は細胞内で濃く、外は薄い。つまり外から内に入っていきづらいのだ。
その結果、K-の流入に時間がかかるため、回復が遅れ、心電図上ではT波の発生が遅れる。

この機序により、低カリウム血症ではQT延長を引き起こす。再分極相(T波)が遅れるということは、次の脱分極に近づいてしまうと言うことでもある。
これが被ってしまうのがRonTであり、心筋が休む暇が無く働くことになる。
→Vfなど致死性不整脈につながりやすい。
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PVC重症度分類であるLawn分類にもある通り、RonTは一番危険。それは心室細動に繋がりやすいからであって、このQT延長も同じく心室細動に繋がりやすい危険な病態なのだ。

低カリウム血症以外にもQTを延長させる病態はある。(高Ca血症など)
ひとまとめにQT延長症候群と呼ばれる。



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多少オカルトになるのですが、、、

人の魂って、重さがあると思いますか?

過去に実験した博士がいました。
名前をマクドゥーガルと言います。

彼は人の魂の重みを測るため、6人の患者の、"死"前後の体重を測定しました。
その結果、死後体重が21グラム減ったのです。
これを人の魂の重量だと結論付けました。

その後博士は、同様に犬15匹の死の前後の体重を測定しました。
結果、犬の体重はいずれも変化せず、博士は犬に魂は無いとしたのです。


さぁこのお話、21グラムという映画にもなっているので聞いたことがある人もいるのでは無いでしょうか。信じるか信じないかは、あなた次第。

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高齢化が進み、認知症を患った方が非常に多くなっている昨今。認知症老人の事故なども頻繁にニュースで取り上げられている。

そんな認知症、様々な種類があり中でもアルツハイマー型認知症の名前は医療関係者以外にも聞いたことがある人は多いのではないだろうか。

そんなアルツハイマー型認知症が、至って簡単な方法で早期発見できるかもしれないのだ。

というのが今回の記事です。


【ピーナッツバターテスト】
被験者の鼻にピーナッツバターを少しずつ近づけていく。匂いを感知した時の、鼻とピーナッツバターの距離を記録する。


なんとこのテスト、
アルツハイマーの方がやると、『左の』鼻のみ匂いを感知しづらいという結果が出たのだ。

認知症は、その型にもよるが脳の広範な萎縮により、様々な認知症状を呈する。
その中でも第一の脳神経である嗅神経(匂いを司る神経)は早期に障害される。

なので、認知症の人は、早期にピーナッツバターの匂いが感じとりにくくなる。

なぜ左か。それは不明だが、左鼻の嗅覚低下というのがアルツハイマー型認知症に特有の症状であり、左右の嗅覚に差がない人はアルツハイマー以外の認知症である場合が多いというのだ。

みなさんも、最近物忘れがひどいなぁ。と思ったらピーナッツバターの匂いを嗅いでみてはいかがだろうか。
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